立乗草刈り機の立面の傾斜角制御の事例(DC12タイプ)

使用例

立乗草刈り機は、立ち乗りで運転操作をする草刈り機です。
傾斜地での作業も多く、安全な操作姿勢の確保と作業者の負担軽減などから、傾斜地や凹凸において、立面を水平に保つ制御が求められました。
草刈り機の傾斜角度を汎用ミニECUでキャッチし、CAN通信で他のECUと連携し、立面制御を行います。

採用の理由

  • 自社で作るより安価。
  • 傾斜角度を見ることが出来る。
  • CAN通信の変更サポートを受けられた。

背景

  1. 排ガス規制に伴いエンジンを変更しなければなりませんでした。
  2. 新エンジンは、排ガス規制に適合するためコモンレール方式(※1)で燃料を供給するエンジンになります。
    コモンレールとは、ディーゼルエンジンにおける燃料噴射方式の一つで、燃料を一定の圧力で供給するための「共通のレール」のことを言います。
    これにより、燃料噴射のタイミングや量をコンピュータ制御で調整できるため、効率的かつパワフルな走行作業が可能になります。
  3. しかしこのエンジンの採用により、CAN通信でやり取りをしなければなりません。
  4. また立乗草刈り機の傾斜角度を見れるようにしたいという要望もありました。
  5. 自社でECUを設計、製作すると時間もコストもかかります。
    ちょうど良いサイズの入出力を持った、ミニECUを探しました。
    しかし、CAN通信の変更の経験が少ないことがネックでした。

運転者の立っている角度をECUの傾斜センサの使って制御
斜面の傾斜に対して、運転者の立っている角度を制御し、安全な姿勢を保ち、負担を軽減することができました。

※1.コモンレールは燃料を高圧で貯蔵し、必要に応じて各シリンダーに噴射します。
これにより、燃料の燃焼がより効率的になり、エンジン性能が向上します。

※2.KC-7271/KC-7272は傾斜センサ内蔵タイプです。(KC-7273/KC-7274は内蔵していません。)

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